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活動案内

版画コンクール

展覧会のお知らせ 展覧会のお知らせ
全国の小学生児童を対象とした「日専連全国児童版画コンクール」も今回で25回目。今年の青森地区選には、3,726点のご応募をいただき、厳正なる審査の結果、上位五賞及び、金、銀、銅、佳作、入選の合せて701点が入賞いたしました。上位5作品は以下のとおりです。
たくさんのご来場ありがとうございました。

審査員の方からの感想

 本年度も、喜びや驚き、感動を精一杯表現した素晴らしい作品が多く、選考はなかなか大変でした。

一年生・二年生の版画
 画面いっぱい、楽しくのびのびと表現している多くの作品に出会い、嬉しく思いました。作品のほとんどが紙版画で、台紙に貼らない切り取り版でした。思いのままに紙をハサミで切ったり、手でちぎったり、必要に応じて毛糸等を使ったりした版表現で、作品から語らいや歓声が聞こえるようでした。

三年生・四年生の版画
 中学年は、ほとんど白黒が響き合う美しい単色木版画でした。数点ですが三年生は、紙版画から木版画の移行期としての紙板併用版もみられました。共に大胆な構成に加えて、彫り跡には迷いがなく、力強さや湧き上がる思い(メッセージ)が、伝わってくる作品が多くみられました。

五年生・六年生の版画
 これまで経験してきたことをもとに主題を選定し、何よりも表したいものをはっきりと決めて計画的に製作した過程が作品から伝わってきました。子どもが本来もっている鋭い感覚を総動員してひたむきに取り組んだ姿が目に浮かびました。また、確かな版表現で高いレベルの作品が多く、頼もしくも感じました。

 版画は、刷ることで初めて作品になります。完成するまでには時間を要しますが、子どもの思いを大切に、温かく見守り、寄り添って熱心にご指導してくださった先生方のお陰だと思っています。先生方に敬意を表しますとともに、来年度も個性豊かな夢のある、のびのびとした作品に出会えることを期待しています。

【審査員】工藤 玲子 (一般財団法人 棟方志功記念館 評議員)
     小島 和彦 (日本板画院 同人)
     久保田 陽子(青森児童美術研究会 理事)

入賞作品(版画画像をクリックすると、大きいサイズのものをごらんいただけます。)

「キリンさん、はい、えさだよ」
【青森市長賞】「キリンさん、はい、えさだよ」
青森市立後潟小学校 1年
■審査員講評
 大きなキリンにリンゴをあげた時の感動を素直に表現した素晴らしい作品です。
 キリンが予想外に長い舌を伸ばしてリンゴを口に入れようと、近づいてきた時の驚きが○○○さんの表情から伝わってきました。背の高いキリンが、前足を広げて低い姿勢になり、長い首を下ろして○○○さんに顔を近づける様子を的確に表現しています。足、尾、首の位置のとらえ方、表現の仕方は、○○○さんならではの工夫です。さらに身体の模様や顔の形、目、耳、角、首の毛や尾の先端の長い毛の房など特徴をよくとらえて表現しています。画用紙を小さく切って身体の模様ひとつひとつを丁寧に貼ったり、毛糸を使って首の毛や尾の房を表現したりと、細部にわたって工夫が見られました。
「リコーダー楽しいな」
【日専連青森理事長賞】「リコーダー楽しいな」
平内町立小湊小学校 3年
■審査員講評
 3年生になって初めて学習するリコーダーの練習に一生懸命に取り組む○さんの様子がよく表れています。画面から緊張感さえ伝わってくるような真剣な眼差しの顔の表情、観察力の感じられる指の動きやリコーダーの表現など見事です。
 紙版画から木版画に移行し、彫刻刀を使うのも初めてと思われますが、実に丁寧に慎重に彫っていて○さんの細やかな心が伝わってきます。顔や手の甲、指、背景等の彫り方に工夫が感じられます。また、背景を程よくおさえ、人物を大きくとらえていて主題がはっきりしています。版画で大事な白黒のバランス、刷りも申し分ありません。木版画の面白さを十分味わった○さんのこれからの版画の作品作りがとても楽しみです。
「迫力出すぞ獅子踊」
【日専連ホールディングス社長賞】「迫力出すぞ獅子踊」
青森市立高田小学校 6年
■審査員講評
 三人の獅子舞が太鼓を叩きながら踊っている一瞬の動作を見事に捕らえ、画面一杯からその迫力が伝わってきます。
 2本の角と羽根を付けた大きな獅子頭を被り、ぼたん模様のついた着物を大きく揺らし、2本のばちを振り上げて勇壮に踊っている様子がよく表されています。
 一人の踊り手は大きく捉え、あとの二人の踊り手は、小さく表して三人の距離感を出すように画面構成が工夫されています。三人の動きには変化をつけて踊っている様子を強めています。特に、髪の毛や着物が揺れているように考えて彫り表現力が優れています。
 画面全体に獅子舞の激しく動き回っている雰囲気が漂っていてとても優れた作品です。
「てつぼうは たのしいな」
【青森商工会議所会頭賞】「てつぼうは たのしいな」
青森市立長島小学校 2年
■審査員講評
 楽しく鉄棒で遊ぶ様子を画面いっぱいに大きく表現した、迫力のある力作です。
 しっかりと鉄棒を握り、足を上げる瞬間を躍動的にとらえ、楽しみながらも一生懸命に取り組む様子を、真剣な目元、大きく開けた口などで表情豊かに表現しています。また、左右に立っているしっかりとした支柱と○○さんが握っている鉄棒が画面全体を引き締めています。大きな部分は、スピードある切り方でハサミを動かし、細部はゆっくりと慎重に動かして画用紙を切り、ひとつひとつ糊で丁寧に貼って完成するまでの過程を読み取ることができました。
 明快な画面構成により、和紙の白に主題の黒が映える素晴らしい作品です。
「ボタンつけって むずかしい」
【日専連特別賞】(東北地区連会長賞)「ボタンつけって むずかしい」
青森市立甲田小学校 5年
■審査員講評
 布に長い針でボタンを一生懸命に縫い付けようとしています。顔の表情や手の動きからそれがよく伝わってきます。
 ボタンつけがうまくいくように、左手で布とボタンをしっかり押さえ、目は大きく開いて針先に集中させています。その作業を心配そうに後ろからじっと見ている母の様子がよく伝わってきます。顔はやや左に傾けて動きをつけ、口は真一文字にして真剣に作業しています。
 彫刻刀の使い方にも工夫をしています。顔は、丸刀で頬に丸みが出るように彫り、布は平刀で彫って軟らかさを出しています。ハサミや糸巻きは三角刀で彫っています。
 全体的に形を単純化し、白と黒のバランスがよく画面構成された優れた作品です。